Active Directoryモニター
Active Directoryモニターは、レプリケーションの待機時間、ドメインコントローラの時間差、Kerberos認証の検証など、Active Directoryサーバーの重要な項目をモニターできます。
- システムのタイプ:Windows
- カテゴリー:ディレクトリサービス
注: ここでは、モニター固有の設定のみを説明しています。「標準モニター設定」を参照してください。
モニターの前提条件
- 資産アドレスは、Active Directory(AD)のドメイン名でなければなりません(例:
mydomain.local
)。 - ログオンアカウントはドメインユーザーでなければなりません。
- DCOMをActive Directoryモニタリング用に有効にする必要があります。
- Active Directoryでテストを実行するKNMゲートウェイマシン自体が、モニタリング対象ADに属していなければなりません。
- 資産名はドメイン名でなければなりません。ドメインコントローラ(DC)のような資産名にすることはできません。その代わりAD資産は割り当てられたすべてのDCを列挙し、このリストからその特定の項目をモニターします。
- 資産に割り当てるWindowsアカウントは、Windowsドメインユーザーでなければなりません。
- 資産に割り当てるWindowsドメインユーザーアカウントには、モニタリング対象のすべてのAD資産への読み取りアクセス権が必要です。
- ドメインコントローラ共有のテストを正常にテストするには、資産に割り当てるWindowsドメインユーザーアカウントが管理者、パワーユーザー、プリントオペレータ、またはサーバーユーザーのいずれかのグループに属する必要があります。
- Kerberos認証を正常にテストするには、資産に割り当てるWindowsドメインユーザーアカウントにSE_TCB_NAME(オペレーティングシステムの一部として機能)権限が必要です。
- グローバルカタログのテストを行うには、Kerberos認証が成功しなければならないことがあります。
モニター固有のプロパティ
- ログオンアカウント - ログオンアカウントには、Active Directoryサーバーのテスト時に使用する資格情報が格納されます。このアカウントはドメインユーザーでなければなりません。それ以外の場合はテストが失敗します。
- Kerberos認証 - チェックした場合、Active DirectoryがKerberos認証を正常に実行可能かどうかがテストされます。認証エラーが発生するとエラーレポートに書き込まれ、アラームが発生します。
- グローバルカタログ - チェックした場合、グローバルカタログドメインコントローラが検出されるかどうかがテストされます。エラーが発生するとエラーレポートに書き込まれ、アラームが発生します。
- DNSで公開されるDC - チェックした場合、ドメインコントローラのサービスDNS SRVレコードがDNS(
"_ldap._tcp.DOMAIN."、"_kerberos._tcp.DOMAIN."、"_ldap. _tcp.dc._msdcs.DOMAIN."、"_kerberos._tcp.dc._msdcs.DOMAIN."、"_ldap._tcp.Default-First-Site._sites.DOMAIN."
など)で検出されるかどうかがテストされます。 - レプリケーション - チェックした場合、前回のレプリケーション試行が成功したかどうかがテストされます。
- DCの最大時間差 - ドメインコントローラ間の時間差(単位: 秒)を測定します。ドメインコントローラ間の時間差がこの値を上回ると、テストは失敗します。
LDAPクエリーオプション
オプションのLDAPクエリステートメントを実行し、比較演算を用いてその出力を事前定義の値と比較できます。
- LDAPクエリー - 実行するLDAPクエリー。
- 比較値 - クエリー結果と比較する値。
- 値の型 - データベースから取得した値と比較される値の型。
- 演算 - 返されたクエリー結果と比較値を評価し、テストの成功/失敗を判定する演算。