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合成フルバックアップ

合成フルバックアップは、既存の増分または差分んバックアップと以前のフルバックアップのイメージを統合して作成します。これは、時には「永久増分バックアップ」と呼ばれます。従来型のフルバックアップとは違って、合成フルバックアップはローカルサーバーからオフサイトサーバーへ転送されません。代わりに、最初のフルバックアップが転送された後は、増分または差分のファイルだけがオフサイトサーバーへ転送されます。オフサイトサーバーの合成フルバックアップは、ローカルサーバーと並行して次の合成フルバックアップを再作成します。これによって、ローカルサーバーとオフサイトサーバーの間でフルバックアップを転送する必要がなくなります。合成フルバックアップでは、フルバックアップの転送のための帯域要件は不要ですが、オフサイトサーバーによる自身のファイルサーバーへのアクセスを強化して合成フルバックアップの処理を取り扱う必要があります。

合成フルバックアップの構成には以下のステップがあります:

以下の最初の3つのステップは、すべてのオフサイトサーバーに適用されます。

  1. ローカルサーバーにエージェントをインストールします。通常は、バックアップしているマシンIDのバックアップイメージの場所はローカルサーバーを指しています。

    注: バックアップクライアントは、ローカルサーバーまたはオフサイトサーバーにはインストールする必要はありません。

  2. オフサイトサーバーにエージェントをインストールします。
  3. バックアップ > オフサイトサーバーを使用して、マシンIDをオフサイトサーバーとして定義します。

    これらのステップは、合成フルバックアップを使用するオフサイトサーバーに適用されます。

  4. 合成のサポートをスケジュールしたいマシンIDのフルバックアップ > オフサイトサーバーページのインストールをスケジュールのハイパーリンクをクリックします。ダイアログボックスが表示されます。合成サポートコンポーネントのオフサイトサーバーへのインストールをスケジュールします。
  5. バックアップ > スケジュール容量を使用してマシンIDのバックアップを作成する場合は、合成フルチェックボックスがチェックされていることを確認します。これらは、バックアップを上で定義したオフサイトサーバーへ転送するローカルサーバーにバックアップを保存するマシンIDです。

ローカルネットワーク統合および合成フルバックアップネットワーク統合および合成フルバックアップ再試行カウント

スケジュール容量またはスケジュールフォルダのヘッダーパネルで、Alt+合成フルバックアップ アイコンをクリックすると、合成フルバックアップの統合およびリトライカウントオプションが設定されます。合成フルバックアップがBUDR管理マシンおよびイメージの場所で使用されているか、またはオフサイトサーバーのローカルディレクトリが、\\server\shareなどのUNCパスであるなら、ネットワークでの統合の代わりに、デフォルトで統合が有効になります。この堅固な統合のオプションを効率的に使用するには、管理されるマシンに適切なハードディスクスペースが必要です。詳細情報はKaseya KB項目の311677および311678を参照してください。

ダイナミックディスク

ダイナミックストレージには、物理的ディスクの複数ボリュームへの分割、または物理的ディスクと他の物理的ディスクと連結してどの物理的ディスクより大きなサイズのボリュームを構成することが含まれます。従来型のディスクボリュームは、「基本」ディスクボリュームと呼ばれます。BUDRは、以下のような基本およびダイナミックバックアップならびに復元をサポートしています:

  • 基本ディスクのバックアップ
  • ダイナミックディスクのバックアップ
  • 基本ボリュームの基本ディスクへの復元
  • 基本ボリュームのダイナミックディスクへの復元
  • ダイナミックボリュームの基本ディスクへの復元
  • ダイナミックボリュームのダイナミックディスクへの復元

注: ユニバーサル復元はダイナミックディスクの類似のハードウェアへの復元をサポートしていますが、新しいドライバーを必要とする別のハードウェアプラットフォームへのダイナミックディスクの復元はサポートしていません。別のハードウェアプラットフォームへ復元するには、ダイナミックディスクのバックアップを基本ディスクに復元する必要があります。