組織単位(OU)は、Active Directory内のコンテナオブジェクトです。OU/コンテナは、ユーザー、グループ、コンピュータ、その他の組織単位を編成するために使用されます。ある組織単位に他のドメインのオブジェクトを含めることはできません。
VSAは、管理マシンにエージェントと呼ばれるソフトウェアクライアントをインストールして、マシンを管理します。エージェントは、ユーザーがそのエージェントにログオンしなくても機能するシステムサービスであり、インストールしてもリブートする必要はありません。エージェントは構成可能であり、基本的にはユーザーには表示されません。エージェントの唯一の目的は、VSAユーザーが要求したタスクを実行することです。インストールすると:
Discoveryはプローブエージェントを使用して、Active Directoryドメインと通信します。プローブは、業界標準のLDAPプロトコルを使用して、ドメインと安全かつ確実に通信します。各プローブエージェントはモニター対象のドメインに属する必要があります。プローブ配置により、エージェントがプローブとして動作するために必要な追加機能がインストールされます。
ポータルアクセスは、マシンユーザーが起動するライブ接続セッションです。運営マシンのシステムトレイ上のエージェントアイコンをクリックすると、マシンユーザーはポータルアクセスページを表示します。Portal Accessには、ユーザーの連絡先情報の変更、トラブルチケットの作成または追跡、VSAユーザーとのチャット、または別のマシンから自分のマシンのリモートコントロールなどのマシンユーザーオプションが含まれます。Portal Accessのログオンを定義するには、[エージェント] > [Portal Access]を使用します。Portal Accessセッションの間にユーザーに表示される機能リストは、[システム] > [マシン役割]ページで決定されます。Portal Accessセッションは、[システム] > [カスタマイズ] > [Live Connect]ページでカスタマイズできます。Live ConnectプラグインインストーラとPortal Accessプラグインインストーラの両方を事前インストールできます。[エージェント] > [エージェントの更新]ページを使用します。
エージェントについて考える場合、マシンID/グループID/組織IDおよびエージェントを区別すると便利です。マシンID/グループID/組織IDは、VSAデータベース内で管理マシンを表すアカウント名です。エージェントは、管理されるマシンにインストールされるクライアントソフトウェアです。管理マシンのエージェントとVSAでのアカウント名の間には1対1の関係があります。VSAユーザーがマシンIDに割り当てたタスクが、管理マシンでのエージェントのアクションを指示します。
管理されるマシンにインストールされたエージェントは、独自のマシンID/グループID/組織IDを指定されています。すべてのマシンIDはマシンのグループIDに属し、オプションでサブグループIDに属します。すべてのマシンのグループIDは組織IDに属しています。組織は、通常は単一の顧客のアカウントを表します。組織が小さい場合、その組織のすべてのマシンIDを含んでいるマシンのグループが1つだけあります。大きな組織の場合は、通常は場所やネットワークで分類される多数のグループおよびサブグループがあります。たとえば、管理マシン上にインストールされたエージェントの完全な識別子は、jsmith.sales.chicago.acme
として定義できます。この場合、sales
は、acme
と呼ばれる組織ID内のchicago
というグループID内にあるサブグループIDです。VSAの一部の場所では、この階層が逆の順序で表示されます。各組織IDには、root
と呼ばれるデフォルトのマシングループIDが1つあります。 グループIDおよびサブグループIDを作成するには、[システム] > [組織/グループ/部門/スタッフ] > [管理] > [マシングループ]ページを使用します。
マシンIDテンプレートはエージェントがないマシンIDレコードです。エージェントはマシンIDテンプレートアカウントにはチェックインしないので、合計のライセンス数にはカウントされません。マシンIDテンプレートは、追加コストなしでいくらでも作成できます。エージェントインストールパッケージを作成するときは、パッケージの設定は通常は選択したマシンIDテンプレートからコピーされます。マシンIDテンプレートは、通常は特定のタイプのマシンに対して作成および構成されます。マシンタイプの例として、デスクトップ、AutocCAD、QuickBooks、Small Business Server、Exchange Server、SQL Serverなどがあります。対応するインストールパッケージは、定義するそれぞれのマシンIDテンプレートに基づいて作成できます。
マシンは常にマシングループで定義され、マシングループは常に組織で定義されます。マシングループのペアレントマシングループを特定してマシングループの複数階層を定義できます。マシングループとマシンに付属しているすべてを同じ組織内の別のペアレントマシングループに移動できます。
[マシン役割]ページでは、マシン役割の作成と削除を行います。マシン役割は、エージェントをもつマシンのPortal Access(Live Connectの1バージョン)を使用中のマシンユーザーに表示される項目を決定します。マシンユーザーが、彼らの運営しているマシンのシステムトレイ内のエージェントアイコンをダブルクリックするとポータルアクセスウインドウが表示されます。
注: [ユーザーの役割]ページでは、VSAユーザーがVSA内からLive Connectを使用しているときに表示される項目を指定します。
[マシン役割]ページでは、次の項目を選択できます。
エージェントがインストールされ、Kaseya Server上にアクティブなマシンID/グループIDアカウントがある、モニターされるマシンです。各運営マシンはエージェントライセンスを1つ使用します。
機能セットは、通常基本モジュールには表示されていない、高度で特殊な機能を提供します。機能セットのオプションを表示するには、基本モジュールをインストールし、個別に機能のライセンスを取得する必要があります。
識別名は、正規名と同じ情報を提供しますが、一連の属性を正規名とは逆順に並べて示しますCN = 共通名またはコンテナ。OU = 組織単位。DC = ドメインコンポーネント。
異なるマシングループの管理マシン上に既にエージェントが存在している場合、Discoveryは"空"のマシンIDテンプレートアカウント(チェックインアイコンで示される)を作成し、どのエージェントもチェックインしません。新しいマシンIDテンプレートアカウントには、Active Directoryドメインのコンピュータの正規名に基づくマシンID/グループID/組織IDが表示されます。このような重複アカウントはマージできます。既存のアクティブなエージェントアカウントは、新しいマシンIDテンプレートアカウントの名前を採用し、その後、この新しいマシンIDテンプレートアカウントが削除されます。このマージによりデータが失われることはなく、このマシンIDアカウントの場所はドメイン階層内の場所に一致します。
VSAは、3つの異なる種類のビジネス関係をサポートします。
Org
テーブルは、組織、顧客、およびベンダーによって共有されているサポートテーブルです。Org
テーブルの各レコードは、一意のorgID
によって特定されます。Org
テーブルには、あらゆる種類のビジネス関係に関して通常維持する必要がある、郵送先住所、主な電話番号、DUNS番号、年度売上などの基本情報が含まれます。Org
テーブルは共有されているため、次のように簡単に変換できます:
注: myOrg
は、VSAを使用しているサービスプロバイダーの組織です。
プローブがインストールされた後、選択したドメインのフォルダと項目を包含または除外に設定することによりDiscoveryを構成します。Discoveryのポリシーは、エージェントのインストールやユーザーの作成などのIT自動化を、包含のフォルダと項目に対してのみ提供します。Discoveryは包含のフォルダと項目についてのみ詳細情報を収集し、ドメインとの同期を維持するために必要なデータ量を削減します。
ドメインの連絡先は、ユーザーに定義された情報と類似の連絡先情報を含みますが、連絡先にはドメインログオン権限がありません。