Next Topic

Previous Topic

Book Contents

チケットのプロパティおよび変数

チケットのプロパティ

チケットには多数のプロパティがあります。プロパティの値を設定するルールは、各プロパティに固有です。通常、プロパティの値は、手動で設定されるか、システムで設定して読み取り専用になるか、サービス手順を使用して読み取られるか設定されます。多くのプロパティは、[チケット]テーブルおよびフィールド権限ダイアログに列として表示されます。あるチケットのプロパティセットは、デスク定義とユーザー役割の組み合わせの一部で利用できないことがあります。

プロパティ変数

チケット内に表示される標準フィールドのほとんどには、対応するプロパティ変数があります。変数名は大文字と小文字を区別します。プロパティ変数は、サービス手順内の長いテキストステートメントまたは長いメモやメッセージテンプレートのテキストに埋め込むときには、保存済みの値を取り込む必要のあるプロパティ変数として認識されるために、[$および$]の表記で囲みます。サービス手順で、前後のテキストなしでプロパティ変数の名前のみを入力するように要求された場合は、通常、その名前がプロパティ変数として確実に認識されるように[$および$]で囲む必要はありません。

カスタムのプロパティおよびプロパティ変数

カスタムフィールドのプロパティ変数もサポートされています。変数の値を返したり設定したりするには、サービス手順でassignCustomField()コマンドを使用します。[$customfieldId$]のフォーマットを使用します。例を示します。

チケット要求のプロパティおよびプロパティ変数

チケット要求のプロパティは、プロパティ変数の特別なセットであり、受信Eメールおよびアラームの設定を使用するインバウンド警報またはEメールを使用してチケット要求が作成される場合にのみ適用されます。次の操作ができます。

プロパティ/変数の分類

変数

説明

読み取り専用のプロパティ/変数

手動割り当てが可能

サービス手順で割り当て可能

チケット要求のプロパティ/変数

[$ActualTaskHours$]

チケットのタスクに対する作業の合計時間数。

 

 

 

[$AgentGuid$]

チケットをエージェントに関連付ける場合のエージェントの一意のID。

 

 

 

[$AllNotes$]

非表示メモと表示メモの履歴をすべて表示。

 

 

 

[$AllPublicNotes$]

表示メモの履歴をすべて表示。

 

 

 

[$ArchiveFlag$]

Trueの場合、このチケットはアーカイブ済み。

 

[$Assignee$]

チケットに現在割り当てられているVSAユーザー。

 

 

[$AssigneeEmailAddress$]

チケットに割り当てられた担当者のEメール。

 

 

 

[$Body$]

Eメールまたは警報の本文テキスト。

 

 

 

[$CCEmailAddr$]

CCで指定されたEメールの受信者。

 

 

 

2

[$Category$]

チケットに割り当てられているカテゴリー。

 

 

[$Changes$]

新しく追加されたメモを含む変更のサマリーをプレーンテキストで表示する。公開メモにのみ適用される。

 

 

 

[$ChangesAsHtml$]

新しく追加されたメモを含む変更のサマリーをHTMLで表示する。公開メモにのみ適用される。

 

 

 

[$ClosedDateTime$]

チケットがクローズされた日付/時刻。

 

 

 

[$CreateDateTime$]

チケットの作成日付/時刻。

 

 

 

[$Description$]

チケットの説明。

 

 

 

[$EditingUserName$]

チケットを最後に編集したユーザー。

 

 

 

[$EmailHeaders$]

Eメールのヘッダー。

 

 

 

2

[$EmailPriority$]

送信者が設定したEメールの優先度。

 

 

 

2

[$EscalationDateTime$]

(エスカレーション)チケットが現在のステージを退出しない場合にエスカレートされる日付/時刻。

 

 

 

[$EscalationLevel$]

現在のステージにおけるこのチケットの現在のエスカレーションレベル。

 

 

 

[$EstimatedTaskHours$]

チケットのすべてのタスクについての見積もり時間数。

 

 

 

[$ExpectedDueDate$]

チケット全体のゴールの日付/時刻。

 

 

 

[$FullMachineName$]

完全修飾されたマシン名およびグループ。 [$Machine$].[$MachineGroup$]を使用することと同等。 通常は、エージェント手順を実行する手順内のscheduleProcedure()ステップと共に使用する。

 

[$GoalDateTime$]

チケットが現在のステージを退出しない場合に期限超過となるゴールの日付/時刻。

 

 

 

[$Hidden$]

新しいチケットを作成するチケット要求の場合は、常にFalse。アウトバウンドチケットに応答するときに、応答Eメールのタイトルまたは本文に~hide文字列を含めると、応答メッセージが非表示のメモに変換される。

 

 

 

[$ID$]

チケット要求の一意のID。手順内では使用しない。

 

 

 

[$InIncidentUpdate$]

既存のチケットが更新される場合はtrue。新しいチケットが作成される場合はfalse。

 

 

[$InMergeTicket$]

統合されたチケットのコマンドを使用して手順が実行される場合はtrue。

 

 

 

[$IsTicketRequest$]

インバウンドEメールでなく、システムイベントで作成された場合にはtrue。

 

 

 

[$LastEditDateTime$]

(修正日)チケットが最後に編集された日付/時刻。

 

 

 

[$LastPublicUpdate$]

表示メモが最後にチケットに追加された日付/時刻。

 

 

 

[$Machine$]

このチケットに関連付けられたマシンID。

 

 

[$MachineGroup$]

チケットに関連付けられたマシンIDのマシングループ。

 

 

[$Manager$]

チケットに関連付けられたスタッフメンバーのスーパーバイザー。このプロパティ変数の使用方法の詳細については、「変数で作業」を参照。これは、スタッフが属する部門のマネージャとは異なる。

 

 

 

[$Merged$]

チケットが統合コマンドで作成された場合はtrue。

 

 

 

[$Organization$]

チケットに割り当てられている組織ID。

 

[$PartitionID$]

チケット要求の転送先のパーティション。サービス手順では使用しない。

 

 

 

[$Owner$]

チケットを解決する最終責任を負うVSAユーザー。

 

 

[$OwnerEmailAddress$]

チケットのオーナーのEメールアドレス。

 

 

 

[$PolicyName$]

チケットに割り当てられたポリシーの名前。

 

 

[$Pool$]

チケットに割り当てられているVSAユーザーのプール。

 

 

[$PreviousStage$]

チケットに割り当てられていた直前のステージ。

 

 

 

[$Priority$]

チケットに割り当てられている優先度。

 

 

[$ProjectedDate$]

この日までにチケットを解決すると約束した日付。

 

 

[$RawEml$]

ヘッダーがない未フォーマットのEメール。

 

 

 

2

[$ReadFlag$]

Trueの場合、チケットを確認したユーザーはいない。これが違なら、少なくとも1人のユーザがこのチケットを見ています。

 

 

[$RelatedTicketsAsBulletList$]

関連チケットの箇条書きリストを返す。

 

 

 

[$RelatedTicketsAsString$]

チケットIDおよびそのサマリー説明のコンマ区切りリストを返す。

 

 

 

[$Resolution$]

チケットに割り当てられている解決策を表示する。

 

 

[$ResolutionDateTime$]

(実際の完了日)チケットが解決された日付/時刻。

 

 

 

[$ResolutionText$]

解決コードと共に入力された説明テキスト。

 

 

[$SDTimeZoneOffset$]

チケットに割り当てられているタイムゾーンのオフセットを表示する。

 

 

[$ServiceDesk$]

チケットの作成に使用するサービスデスク。

 

 

 

[$Severity$]

チケットに割り当てられている緊迫度。

 

 

[$SourceType$]

[$SourceTag1$]
[$SourceTag2$]
[$SourceTag3$]

[$SourceValue1$]
[$SourceValue2$]
[$SourceValue3$]

SourceType、SourceTagおよびSourceValueプロパティ変数の詳細については、「testTicketProperty()」を参照。

 

 

 

[$Staff$]

チケットエディターでは[連絡先]フィールドとして表示される。連絡先は組織のスタッフメンバー。

 

[$StaffEmail$]

(連絡先Eメール)連絡先のEメールの値を表示する。

 

 

 

[$StaffPhoneNumber$]

(連絡先電話番号)チケットに割り当てられているスタッフの電話番号。

 

 

[$Stage$]

チケットに割り当てられているステージ。

 

 

[$StageStartDateTime$]

チケットの現在のステージの開始日付/時刻です。

 

 

 

[$Status$]

チケットに割り当てられているステータス。

 

 

[$Subject$]

Eメールまたは警報のタイトル行。

 

 

 

[$SubmitterEmailAddress$]

提出者のEメールアドレス。

 

 

1

[$SubmitterName$]

チケットを提出するユーザーの名前。通常これは、サービス問題に関して電話してきた、あるいはEメールしてきたユーザー名です。

 

 

1

[$SubmitterType$]

チケットを作成したユーザーのタイプ。PARTICIPANTはVSAユーザー。USERは非VSAユーザー。

 

[$Summary$]

チケットの1行のサマリー説明。

 

 

[$TargetEmailAddr$]

インバウンドEメールの送信先のEメールアドレス。

 

 

 

[$TicketId$]

(ID)チケットの一意の識別子。この値は変更不可。

 

 

 

[$TicketURL$]

Eメールまたはメッセージ内に記載されるチケットへのリンク。

 

 

 

[$TotalHoursWorked$]

(作業実行日付/時間)チケットの合計作業時間。

 

 

[$WorkOrder$]

チケットに関連付けられた作業指示。

 

 

 

[$WorkOrderName$]

チケットに関連付けられた作業指示の名前。

 

 

 

[$WorkOrderNumber$]

チケットに関連付けられた作業指示の番号です。

 

 

 

[$WorkPerformedDateTime$]

チケットに対する作業が実行された日付および時刻。この値は作業時間の入力エントリーとは独立。

 

 

 

1 例外は[$SubmitterName$][$SubmitterEmailAddress$]で、チケットエディターで手動で変更できます。

2 [$CCEmailAddr$][$EmailHeader$] [$EmailPriority$][$RawEml$]のプロパティ変数は、チケット要求マッピング手順にのみ適用されます。

変数がない
プロパティ

 

 

 

 

 

アクティビティ

作業時間エントリーに関連付けられたアクティビティタイプ。サービス請求統合を有効にした場合にのみ適用される。

 

 

 

エントリーフォーム

チケットの編集に使用できる各種フォームのドロップダウンリストを表示する。

 

 

 

非表示の注記

オプションで、非表示メモの非表示/表示を切り替え、非表示メモの作成を有効にする。

 

 

 

ロック者

チケットを現在編集しているユーザー。ロックにより、他のユーザーはこのチケットの編集不可。

 

 

 

ロックオン

チケットがロックされた日付/時刻。

 

 

 

注記

オプションで、表示メモの非表示/表示を切り替え、表示メモの作成を有効にする。

 

 

 

組織のアドレス

チケットに割り当てた組織のアドレス。

 

 

 

組織名

チケットに割り当てた組織の名前。

 

 

 

オーバーライドレート

選択したリソースタイプのデフォルトの請求レートをオーバーライドする、手動入力のレート。サービス請求統合を有効にした場合にのみ適用される。

 

 

 

リソースタイプ

チケットにに割り当てられているリソースタイプ。サービス請求統合を有効にした場合にのみ適用される。